自立できる子どもを育てる、避けられないステップ
ヤクザになる理由??
犯罪社会学者の廣末登氏の著書、
「ヤクザになる理由」という本の紹介記事を読みました。
自分の子育てと、ヤクザなんて関係ないわ~、
なんて言わずに、ちょっと聞いてください。
廣末氏の調査によると、暴力団加入経験者には、
学童期に門限がないなど、
親が躾(しつけ)や勉強の面倒を見ない「放置家庭」、
親と子の会話が極めて少ない
「意思疎通上の機能不全家庭」の出身者が多い
ことがわかったそうです。
(他にも理由があるそうですが、詳しくは書籍でどうぞ。)
やっぱり、子どもを「ほったらかし」にするのは、
良くないのでしょうか?
『マズローの欲求5段階説』とは
心理学で「マズローの欲求5段階説」というのがあるのですが、
人間の欲求には段階があり、
まず第1段階が、「生理的欲求」。
「おなかすいたよ~」とか、
「眠いよ~」などの命を保つために必要な欲求。
それが満たされると、
次の第2段階は「安全欲求」。
屋根、壁のある、雨風がしのげる家とか、
危険を避けて安全な状態を保とうとする欲求。
ここまでは、自分が無人島に流されたら・・・
って考えると、わかりやすいですよね。
そこまでが満たされると、3段階めの欲求は、
「所属と愛の欲求」です。
信頼関係や、愛情に満ちた関係を持ち、
そのような集団に所属したいと思う欲求です。
通常は、この欲求は「家庭」で満たされます。
それが家庭で満たされなかったら・・・。
考えてみたら、ヤクザの「組」って、
ある意味「家庭」の形、してると思いませんか?
父親みたいな「親分」と、「兄弟」。
そしてかなり濃い信頼関係。
(いけない、いけない、
想像していて自分で怖くなった。)
普通はそちらの道には行かないのでご安心を。
家庭内で満たされないと、
どこか他の場所を探すわけです。
同じ境遇の友人など、
自分がそこにいて安心できて、
信頼関係もある場所を求めるのでしょう。
その3段階目「所属と愛の欲求」が満たされて、
はじめて、
4段階目の「自尊欲求」とよばれる、
「他者から認められて、自分を評価し自信を持ちたい!
自立して行動したい!」
という欲求が生まれるらしいのです。
(この時点で、
信頼関係、愛情に満ちた関係を持つ、
どのような集団に
あなたが所属しているか、考えてみてください。
家庭ですか?
会社ですか?
「○○組」ですか?)
どの段階(1段階、2段階、3段階、4段階)、
1つも段階は飛び越して進むことはできません。
ここがポイント!
そして最後の5段階目が、
「自己実現欲求」。
自分の持つ可能性を追求し、成長を望み続ける欲求です。
あなたは今、どこに。
私自身は、何段階目まで満たされているのだろう?
私は自分の子どもに、
どんな大人になってもらいたいんだろう?
私にできることって何だろう??
こんなことを考えるたびに、
子ども(人)を大切に思う気持ち、
愛する気持ちが、
人を元気にさせ、
行動、自立できるようになる「エネルギー」だと思うのです。
そんな気持ちには、お金はかかりません。
まずは、
「あなた自身の『欲求』は
何段階目まで満たされているか?」、
考えてみませんか。